腎機能が慢性的に低下し、尿たんぱくが継続して出る状態を慢性腎臓病(CKD)と呼び、将来的に透析が必要となる腎不全に至ることがあります。慢性腎臓病になると、脳卒中、心筋梗塞などを発症するリスクも高くなります。腎臓はある程度悪くなってしまうと元の状態に戻ることが難しいので、新たな国民病としてその対策が勧められています。
腎臓は1日に150~200Lの血液をろ過して、尿を作り老廃物を排泄する大切な役割をもつ臓器です。他にも血圧を調節したり、ミネラルなどのバランスを維持したり、血液を作るホルモンや骨を丈夫にするホルモンを分泌したりと多くの働きをします。
腎機能を示す指標としては、GFR(Glomerular Filtration Rate)がありますが、これは腎臓の中にある毛細血管の集合体である「糸球体」が1分間にどれくらいの血液を濾過して尿を作れるかを示す値です。このGFRが1分間に60ml未満の状態または尿たんぱくが3ヶ月以上続くと慢性腎臓病と診断されます。
原因としては、食塩の過剰摂取、大量の飲酒、喫煙、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が関係している場合も多いです。現在、新たに透析治療導入となる慢性腎不全の最大の原因は糖尿病性腎症です。
慢性腎臓病は、自覚症状がないまま進行する病気です。腎機能の低下に伴い、夜間の排尿回数が増える、むくみ、だるさ、吐き気や食欲不振などが現れてきますが、症状が出現する時点では、透析間近であることも少なくありません。定期的に腎機能を評価して、自分の腎臓の状態を把握することともに、生活習慣を改善することが重要です。
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