年齢、生活習慣、ストレスにより血管はダメージを受けます。その程度を知るために血圧は重要な指標となります。血圧140/90 mmHg以上が続く場合、高血圧と診断されます。ここでの血圧は診察室の血圧であり、家庭血圧は135/85 mmHg以上で高血圧となり、家庭血圧測定が重要となります。 また脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病、認知症などの罹患リスクや死亡リスクは血圧120/80 mmHg以上で上昇することが知られており、早期の相談、治療が重要です。 高血圧に特有の症状は、ほとんどありませんが、血圧が高度に上昇した場合、頭痛や視力の低下、吐き気といった症状を伴うことがあります。また、気づかないうちに進行し、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの合併症を引き起こします。 高血圧の中には、何らかの病気が原因となって起こる高血圧(二次性高血圧)も含まれています。重度の高血圧では、腎臓病、原発性アルドステロン症、副腎腫瘍、甲状腺機能異常などの病気が見つかることもあります。
◎初回で二次性高血圧を疑う方
15分以上院内のベッドで横になってもらった状態で、各種ホルモン検査(血液・尿検査)
◎定期通院の方
・院内で血圧・体重測定 毎回
・血液検査(肝機能、腎機能、コレステロール、血糖など) 3か月おき
・尿検査(尿蛋白、塩分摂取量) 2カ月おき
・心電図検査 6か月おき
※検査の頻度は個々の状態によって必要性を判断するため、異なります。
◎自己血圧測定
・血圧手帳もしくはアプリに自身で測定した血圧を記録
◎食事療法
・塩分6g/日を目標
・適正体重を目指した摂取カロリーの調整
・当院の管理栄養士による栄養相談
◎運動療法
・運動の頻度はできれば毎日、少なくとも週3回以上を継続
・運動量は30分以上、強度はややきつめの有酸素運動がおすすめ
◎高血圧アプリ(保険診療)
・CureApp HT高血圧治療補助アプリ®を処方します
・6カ月間限定でアプリを用いた生活指導が体験できます
◎薬物療法
・降圧作用のある薬を処方します。
・なるべく薬が最小限になるように調整します。
・合併症や病態によって選択する降圧薬は異なります。
※複数の合併症(心臓病、腎臓病、糖尿病など)がある場合は、循環器・糖尿病・腎臓などの内科専門医に相談することをおすすめします。
※通院のご負担を少なくするため、オンライン診療にも対応しています。
当院では、オンライン診療を利用した高血圧外来も行っております。初診からでもオンライン診療が可能となりました。
高血圧オンライン診療には、自費診療と保険診療があります。 最近、広告でよく見かける自費診療の高血圧オンライン診療は、月額4,950~6,000円程度で利用できるようです。合併症のない安定している方であれば、こちらも利用しやすいかもしれません。 一方、当院で実施している保険診療の高血圧オンライン診療は以下のようになります。 初診は1000円(3割負担)、再診は400円(3割負担)程度です。 上記に薬代が別途かかります。高血圧の薬代は後発品を使えば、1ヶ月分で90円~600円程度(3割負担)です。 高血圧治療は継続する必要があるので、医療費を抑えることも重要です。
◎直近のお薬手帳、健診結果、検査結果などがあれば、事前に共有をお願いします。
当院は、高血圧の診療を専門とする医師(循環器専門医、腎臓専門医、内分泌専門医)が在籍し、厚生労働省に認可された「高血圧アプリ」を用いた最新の治療にも対応しています。
高血圧アプリとは?
※心臓、脳血管、腎臓、糖尿病などの合併症がある方は専門医にご相談することをおすすめします。
※オンライン診療でも対面診療や検査が必要と判断する場合があります。
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腎臓内科医について
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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08:00-09:00 | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - |
09:00-13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | - |
14:00-18:00 | ○ | ○ | - | - | ○ | - | - |
18:00-20:00 | ○ | - | - | - | - | - | - |