日常生活を過ごす中でよく見られる様々な症状や病気について診療を行います。咳、のどの痛み、鼻水、発熱、めまい、動悸、頭痛、胸痛、腹痛、胃腸の不調、不眠などでお困りの症状があれば、お気軽にご相談下さい。
風邪をはじめとする急な体調不良などはもちろんのこと、「調子が悪いけれど、どの診療科を受診すればよいかわからない」場合も診療した上で、解決できるように努めます。
当院ではプライマリケアとして対応できる範囲で小児科、皮膚科、心療内科などの領域の方も診察します。必要があれば、大学病院や総合病院の専門外来や救急外来へ速やかに紹介します。
※当院では、発熱外来を設置しています。原則として、発熱、嘔吐・下痢、咳などの症状があれば、発熱外来で診察します。
当院の発熱外来について
ニキビ、熱傷(やけど)、蕁麻疹(じんましん)、湿疹、ヘルペス、帯状疱疹、水虫(白癬)などの診療を行います。
過剰な皮脂の分泌によって顔などの毛穴がつまり、内部でアクネ菌が増殖して炎症を引き起こす病気です。ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレス、生活環境の変化などが複雑に影響するため、なかなか治りにくいのが特徴です。ニキビの治療は基本的に保険診療で行うことが出来ます。
<外用薬>
ディフェリンゲル:毛穴のつまりを改善する
ベピオゲル:殺菌作用もある
デュアック配合ゲル:ベピオゲル+ダラシン(クリンダマイシン)
エピデュオゲル:ディフェリンゲル+ベピオゲル
いずれも1日1回、洗顔後患部に塗布
※日焼け対策、保湿対策も重要です。
※妊娠中や授乳中には使用しないことが望ましいです。
<内服薬>
抗菌薬:ミノマイシン、ビブラマイシンなど
漢方薬:十味敗毒湯、荊芥連翹湯、清上防風湯など
蕁麻疹はアレルギー性と非アレルギー性に分かれていますが、原因をみつけることはむずかしいのが現状です。主に体内でヒスタミンなどの物質が放出されることで引き起こされるため、抗アレルギー薬の内服薬とかゆみ止めの外用薬などで治療します。自宅では、患部を保冷剤などで冷やすとかゆみや赤みが軽減されるのでおすすめです。シャワーや入浴時のお湯の温度が高くならないように気をつけてください。また激しい運動は避けて、安静にしてください。アレルギー検査(血液検査)をすることで原因がわかるケースもあります。
帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)と同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス;VZV)で起こります。最初に水痘になった際に、皮膚から神経を伝わってウイルスが潜伏します。後根神経節内に潜伏感染していたウイルスが何らかの誘因で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。
誘因として、悪性腫瘍や慢性疾患などによる免疫機能の低下、疲労、手術や放射線照射など様々なストレスがあげられます。ウイルスが再活性化されると神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。他のヒトから感染して帯状疱疹になるわけではありません。
上半身に出現することが多いですが、顔面(目の周り)にも出現することがあります。通常、皮膚症状が出現する前にピリピリと刺すような痛みが生じます。夜も眠れないほどの激しい痛みを感じることもあります。
頻度の多い合併症としては、神経の損傷によって、皮膚症状が改善した後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」が知られています。また、顔面の帯状疱疹は、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。
皮疹を見て、臨床的に診断することがあります。当院には抗原キットがあり、5~10分程度で結果が出ます。
抗ウイルス薬や鎮痛薬の内服。(※状態によっては、抗ウイルス薬の点滴。)
・バルトレックス(バラシクロビル):1日3回 1回2錠 7日間
・ファムビル(ファムシクロビル):1日3回 1回2錠 7日間
・アメナリーフ(アメナメビル):1日1回 1回2錠 7日間
それぞれ特徴があるため、個々の状態に合わせて選択します。発症から72時間以内の内服開始が望ましいため、早めのご受診をお願いします。
当院では、50歳以上の方に帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の接種をおすすめしています。50歳以上では、97%の予防効果が10年維持されることが報告されています。また帯状疱疹後神経痛の予防効果も報告されています。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
対象:50歳以上の成人
1回:19,000円(税込)
2か月間隔で合計2回接種
シングリックスは、ウイルスに対する免疫応答を高めることができ、帯状疱疹の再発リスクを軽減する効果があります。そのため、過去に帯状疱疹を経験した人でも、シングリックスの接種は帯状疱疹の再発を予防する意義があります。ただし、帯状疱疹の症状がある場合や急性期の症状が治まっていない場合は、接種できません。
単純ヘルペスウイルスの初感染、再感染(同じウイルスに再び感染した場合)、再発(初感染後、体に潜んでいたウイルスが、再活性化)により、皮膚や粘膜に小水疱やびらんを主体とする病変が生じます。口唇や性器が好発部位です。日常生活のストレスなどで再発することも多いです。治療は、抗ウイルス薬の内服です。状態によっては、抗ウイルス薬の点滴が必要となることもあります。
皮疹を見て、臨床的に診断することがあります。当院には抗原キットがあり、5~10分程度で結果が出ます。
抗ウイルス薬の内服や外用薬
ヘルペスの治療に使われるお薬には、次の2種類があります。
・バルトレックス(バラシクロビル):1日2回 1回1錠 5日間
・ファムビル(ファムシクロビル):1日3回 1回1錠 5日間
発症から5日以内の内服開始が望ましいため、早めのご受診をお願いします。
再発性のヘルペスについては、PITという治療ができます。
※PIT(Patient Initiated Therapy)とは、あらかじめ処方された薬剤を初期症状に基づき患者判断で服用開始する治療方法です。海外では1day treatmentと呼ばれています。
※初期症状が出現後すぐに内服してください(6時間以内)。
・ファムビル(ファムシクロビル)1回4錠 12時間後に2回目の内服 合計8錠
・アメナリーフ(アメナメビル):1回6錠
オンライン診療を利用することで、すぐに内服できるので、気軽にご相談ください。