当院では、患者さんの状態に合わせて、漢方薬を処方することがあります。近年、漢方薬のエビデンスも集積し、新たな治療効果も多く報告されています。治療の選択のバリエーションを増やし、患者さんの体調改善にも効果が期待できます。当院でよく使う漢方薬をご紹介します。
●咳(せき):麦門冬湯
●鼻水:小青竜湯
●のどの痛み:桔梗湯 (うがい1回分に溶かして、うがいしてそのまま飲み込む)
●持続するのどの違和感:半夏厚朴湯
●感冒後、疲れやすい、だるい:補中益気湯
●起立性調節障害:苓桂朮甘湯、五苓散
●女性の冷え性:当帰芍薬散
●更年期症状:加味逍遙散
●めまい、むくみ:五苓散
●肥満+便秘症:防風通聖散
●上部消化管症状:六君子湯
●下部消化管症状:大建中湯
●過敏性腸症候群:桂枝加芍薬湯
●神経過敏、緊張しやすい、嫌な夢を見る:桂枝加竜骨牡蛎湯
※通常の処方薬との組み合わせでも使います。
※血液検査などで除外する必要がある疾患があるので、その後に使用します。
※漢方薬の長期使用では、偽性アルドステロン症などの原因となることもあるので、定期的な評価が必要です