梅毒

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梅毒の特徴と検査・治療について

梅毒の症状

早期梅毒

感染1年未満の活動性がある梅毒:感染力強い

第1期(10日~3週間) RPR陰性が多い、TPは陽性
・陰部にしこり、赤み、潰瘍などの病変が出現する、痛みはほとんどない
・鼠径(そけい)部のリンパ節がはれる、痛みはほとんどない
・自然に消失することがある

第2期(4週間~10週間) RPR16倍以上、TPは陽性
・全身、手のひら、足の裏に赤いぶつぶつができる(バラ疹)
・発熱、倦怠感、多発リンパ節腫脹、胃潰瘍、肝炎、腎炎などが出現する
・自然に消失することがある

後期梅毒

感染から1年以上経過した活動性がある梅毒:接触での感染なし

第3期(数年~)
皮膚にできもの(ゴム腫)、動脈瘤、大動脈閉鎖不全症などが出現する。
※眼梅毒、神経梅毒、内耳梅毒など病期に関係なく出現する臓器病変もある。

潜伏梅毒

早期潜伏梅毒(1年未満):感染力あり
・早期梅毒の第1期と第2期の間、第2期の後に症状が自然に消失した状態
・第2期梅毒の再発に移行することがある

後期潜伏梅毒(1年以上):性的接触での感染はほぼなし
・梅毒の感染は持続し、病状は進展する
※無症状ではあるが、既往歴、感染リスク、梅毒の抗体値が有意に上昇などで活動性を評価した上で治療が必要か判断する

先天梅毒

梅毒になった母から胎盤を介して胎児に感染する(母子感染)。

感染経路は?

性行為での感染はもちろん、梅毒の病変に皮膚や粘膜が接触することでも感染する可能性があります。

検査はいつやるべきか?

潜伏期間は、平均21日間(10~90日間)なので、リスクのある性行為や接触から約1カ月後から検討することをおすすめします。

検査方法

血液検査で診断します。RPR、TPの2つの抗体を調べます。
検査結果は2-3日で確認できます。
※症状がある方や感染リスクがあると判断できる方は、保険診療で検査が可能です。
※保険診療の場合は、検査料金は約2000円が目安です。

治療内容

4週間の抗生剤の内服治療を行うことが多いです。保険診療では、3割負担で約2000~2500円)治療開始後、数時間~数日以内に発熱、悪寒、筋肉痛、頭痛、リンパ節の腫大などが出現することがあります(Jarish-Herxheime反応)。安静や対症療法で症状を軽減しながら、治療は継続します。最近は1回の筋肉注射(ステルイズ)での治療も保険診療で可能となっています。どちらでの治療も1か月後に血液検査による治療効果判定を行う必要があります。「完全に治癒」と判断できる梅毒抗体の数値はその後の経過によって異なります。


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